噛む力と長寿の関係
2012-08-30
女子栄養大学の月刊誌・栄養と料理の2012年9月号に、噛む力と長寿の関係について考察した文章が掲載されました。
書いているのは、東京大学大学院の社会予防疫学分野教授の佐々木敏さんです。
70歳の573人を対象として歯の本数を調べ、その後20年間にわたって寿命を調べたデンマークの研究によって、歯の本数が多い人ほど長生きだっ たことが分かったことを紹介しています。
この研究では自分の歯だけでなく、入れ歯も含めているとのことです。また歯の状態と食品の摂取量や体内の栄養素量との関連を調べたアメリカの研究 では、自分の歯で食べている人が血液中の栄養素量が最も多く、栄養素量が最も低かったのは、入れ歯に問題がある人たちだったそうです。この結果 は、噛む力が寿命を左右している可能性を示していて、単に歯が何本あるかではなく、きちんと噛めるかどうかが決め手のようだと佐々木先生は書いて いました。
配信 Willmake143
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