隠れ疲労

2017-12-02

隠れ疲労
隠れ疲労“隠れ疲労” というタイトルの朝日新書が2017年11月30日に出版されました。著者は、大阪市立大学大学院疲労医学講座の特任教授で、東京疲労・睡眠クリニック院 長の梶本修身先生です。
「疲労」と「疲労感」は別物だと梶本先生は書いています。


隠れ疲労疲労が 「実際にたまっていく疲れ」 であるのに対し、疲労感は「脳というフィルターを通した感覚」 に過ぎません。
そして、私たちの日常生活では、実際の疲れと脳が覚える疲労感が一致しないということが、よく起きているのだそうです。
その結果、疲れがたまっているのにそれを認識できない 「疲労感」 なき疲労・・・すなわち 「隠れ疲労」 が生まれるということです。
「隠れ疲労」 が進行すると、「理由はよくわからないけどグッタリした状態」 でいることが長くなります。
そして、その先に潜む最悪のケースが、過労死や突然死です。
「隠れ疲労 」の魔の手から逃れ、健康寿命を延ばすためには、いったい何をすればいいのかをこの新書は明らかにしています。


隠れ疲労梶本先生がリーダーを務めた 「抗疲労プロジェクト」で、抗疲労成分についての研究を行ったところ、最強の抗疲労効果を持つ成分は 「イミダペプチド」 だったそうです。
最もイミダペプチドを豊富に含んでいる食材は鶏のむね肉です。鶏のむね肉は、だいたい100g食べれば、イミダペプチド200?を摂取し吸収でき ます。
コンビニなどで売っている 「サラダチキン」が、ちょうど100gほどの大きさですから、それを1日ひとつ、2週間食べることで、疲れに強い身体を作ることができます。
現代の疲労医学では、疲れを完全に起こさない、または完全に回復させるような技術は開発されていません。
一度発生した疲れ自体を回復させる手段は、今のところ 「質の良い睡眠をとること」 ただひとつなのだと書いてあります。

配信 Willmake143

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