歯周病で認知症悪化
2018-01-06
朝日新聞デジタル版が、2018年1月5日に、歯周病が認知症の症状を悪化させる仕組みを、国立長寿医療研究センター(愛知県大府市)、名古屋市立大学などの研究グループが解明したことを配信していました。
名古屋市立大学のプレスリリースには次のように書いてありました。
超高齢社会のわが国では、認知症患者数が460万人を超え、今後もその数は増加すると予想されています。認知症のなかで、その6割以上を占めるのがアルツハイマー病と考えられています。
アルツハイマー病ではアミロイドβという蛋白質が脳内に蓄積され、20数年を経て認知症を発症すると考えられています。
一方、歯周病は50才代からほとんどの人が罹患する慢性疾患であり、全身性に慢性炎症が継続する病態と考えられています。
従来から、歯周病は認知症の危険因子あるいは増悪因子であるとの疫学研究成果報告がありましたが、両者の因果関係を分子レベルで明らかにした研究はありませんでした。
歯周病がアルツハイマー病を増悪をさせる、あるいは発症危険因子であることが明らかになれば、歯周病の治療や口腔ケアにより疾患発症並びに進行を予防・軽減できる可能性があることから、本研究を行いました。
歯周病がアルツハイマー病分子病態と記憶学習能力の増悪をもたらすことを世界で初めて明らかにしました。
配信 Willmake143
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