高齢の “痩せ” は危険だらけ

2018-02-11

高齢の “痩せ” は危険だらけ
高齢の “痩せ” は危険だらけ生活習慣病を発症する諸悪の根源として、冷たい視線にさらされてきたメタボですが、標準よりちょっと “お太りさま” の方が、実は健康で長生きできるというデータもあると週刊朝日2018年2月9日号が伝えています。


高齢の “痩せ” は危険だらけ長年、健康診断のデータを分析してきた東海大学名誉教授・大櫛陽一先生は 「ちょっとメタボ気味で、小太りの人が一番死亡率は低いのです。むしろ、痩せると、がんや呼吸器(肺炎)、心疾患(心筋梗塞など)の死亡率が高くなります。特にがん細胞はエネルギーを消費するので、栄養状態が悪く、痩せている人は早く体力が奪われる。がんに対する抵抗力は、小太りの人のほうがあるのです」 と説明しています。

今、身体機能だけでなく、心理面や社会活動が低下した 「フレイル」 という状態が懸念されています。



高齢の “痩せ” は危険だらけ最近になって、従来にはなかった 「メタボ」 と「フレイル」 の健康余命を分析した調査結果が注目されています。昨年10月、東京都健康長寿医療センター研究所が発表したもので、65歳以上の高齢者約1500人を平均7年間追跡調査しています。
研究チームの北村明彦・同センター研究部長は 「高齢者に限って言えば、メタボよりフレイルの方が深刻な影響を及ぼしています。さらに驚いたのは、75歳以上の後期高齢者より、前期高齢者のほうがフレイルの影響が大きかったのです。

前期高齢者は現在の特定健診に含まれていますから、メタボよりフレイルになっている人の保健指導を行う重要性が明らかになりました」と説明しています。
痩せて栄養不足になると全身的に衰え、抵抗力が低下する。筋肉の衰えを防ぐために筋トレやウォーキングなどの運動と、食事もしっかり10品目とることを推奨しています。
「特に若い女性が心配です。現在の20代30代の女性は無理なダイエットをして、栄養状態の悪かった戦後間もないころよりBMIが低下しているのが実情です。
かなりの人が中高年になってフレイルになる恐れがあります」 と北村部長はいっています。とはいえ、BMI30を超えてしまっては生活習慣病リスクが確実に高まるのでご用心。

配信 Willmake143

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