頻尿

2022-05-15

頻尿60代以上の排尿に関する悩みのなかで、夜間頻尿は第1位、昼間の頻尿は第2位を占めています。
旅行に行けない、眠りが浅いなど、QOL(生活の質)を左右する深刻な症状です。なぜ加齢とともに頻尿が増えてくるのかについての記事が、週刊朝日2022年5月20日号に載っていました。



頻尿2003年に行われた大規模調査のデータによれば、頻尿の推定患者は3300万人(昼間)、4500万人(夜間)です。現在ではその数はさらに増えていると考えられます。
通常、成人の1日の尿量は約1500ccです。膀胱は300〜400ccの尿をためることができて、排尿の際には残りなく排出できます。単純計算で、トイレの回数は1日5回程度ということになります。
頻尿は昼間に8回以上行く場合、夜間頻尿は就寝中に1回以上行く場合と定義されています。しかし、夜、1回トイレに起きるという人は少なくないため、臨床の場では、2回以上を夜間頻尿とすることが多いそうです。
頻尿に悩む人が増えてくるのは50代後半からです。膀胱の機能低下だけでなく、尿の通り道である尿道も加齢によって働きが十分でなくなることが多いためでもあります。尿道には括約筋があり、締めて尿をこらえる/緩めて排尿するという働きをしています。

括約筋の締める力だけではなく、膀胱との協調運動がスムーズでなくなることが、頻尿などの過活動膀胱症状に関与しているのではないかと考えられています。頻尿や夜問頻尿は、確かに高齢になると増えてきます。


頻尿しかし、男性なら前立腺肥大症、女性なら過活動膀胱など、原因となる病気があることが多く、適切な治療を受ければ改善できるものがほとんどです。
『年だから仕方がない』と考えるのではなく、生活に支障が出るようになったら、かかりつけ医に相談することをおすすめしますと記事には書いてありました。

配信 Willmake143

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