冬の皮脂欠乏症

2022-12-05

冬の皮脂欠乏症冬は肌の乾燥に悩まされる季節です。特に皮脂の分泌や角質層の保湿成分が減少する中高年は乾燥しやすく、悪化すると、かゆみや湿疹を引き起こします。
2022年12月3日の日経新聞は、そんな肌トラブルの「皮脂欠乏症」についての記事を載せていました。


冬の皮脂欠乏症外気が乾燥する上に暖房器具を使う冬は一年で最も肌が乾燥しやすい。人によってはカサカサして白い粉をふいたようになり、症状が進むと、かゆみを伴います。
これは中高年によく見られる「皮脂欠乏症」という肌トラブルです。

東京女子医科大学の川島眞名誉教授によると「特に発症しやすい部位は皮脂腺が少ない脚のすね。次いで腰回り、お尻、太もも」。
乾燥する理由は「角質細胞間脂質、天然保湿因子、皮脂膜がいずれも減少するから」だそうです。これらは皮膚の一番外側にある、わずか0.02世虜挧Δ僚鼎覆蝓角質層に存在しています。

では乾燥が進むと、なぜかゆみが生じるのか。国立国際医療研究センター病院(東京・新宿)皮膚科の玉木毅診療科長は「角質層には本来、外部刺激から肌を守るバリア機能が備わっている。水分保持能力の低下とともにバリア機能も低下し、刺激を受けやすくなる」と説明しています。
また、玉木診療科長は「かゆいからかくと、角質がさらにはがれてバリア機能が低下し、ますますかゆくなる。こうした悪循環になると、湿疹ができてしまうので要注意」と警告しています。

重症化した湿疹は、ステロイド外用薬で炎症を鎮める治療が必要になります。そうなる前にまず心がけたいのは保湿です。
肌をできるだけ乾燥させない生活習慣も大切。入浴時に洗浄剤をたくさん使ってゴシゴシこするように体を洗うのは厳禁です。


冬の皮脂欠乏症「不潔にしているからかゆいと思い込んで、ナイロンタオルで強くこすり洗いする人がいるが、これは逆効果。
角質がはがれて余計にかゆみを招く」(玉木診療科長)
「乾燥気味なら洗浄剤を使うのは一日おきでよい」と勧めています。入浴後は体を拭いたらすぐに保湿剤を塗るのが鉄則だそうです。

配信 Willmake143

Copyright(c)2010 FUJITA DENTAL CLINIC All Rights Reserved.