隠れ脂肪肝が危ない!

2019-04-01

隠れ脂肪肝が危ない!
隠れ脂肪肝が危ない!2019年3月24日に放送されたNHKスペシャルのタイトルは「隠れ脂肪肝が危ない〜万病につながる“沈黙の臓器”の異変〜」でした。
肝臓に過剰な脂肪がたまった状態の「脂肪肝」。血液検査の肝機能の値は正常なのに、実際には脂肪肝という“隠れ脂肪肝”の人が多くいることが分かってきたと番組は伝えていました。


隠れ脂肪肝が危ない!番組で、健康診断で問題がない20代から70代の50名の肝臓を最新の超音波機器「フィブロスキャン」で測定したところ、およそ3割の人が「脂肪肝」と判定されたそうです。
脂肪肝になると、肝臓の細胞は脂肪を蓄積する一方、細胞が傷つきやすくなります。
進行して、傷ついた細胞が硬い組織に変わると「肝硬変」となり、健康な肝臓に戻ることはできなくなります。
だからこそ、「脂肪肝」の間に対策し、健康な肝臓を取り戻すことが大事なのです。

2018年に発表された研究では、「脂肪肝」は全身のあらゆる臓器でがんのリスクを高めることが明らかになりました。
特にリスクが高いとされているのは肝臓がんのほか、胃がん、すい臓がん、肺がんで、健康な人に比べてリスクは2倍以上だそうです。
そのメカニズムと考えられているのが、脂肪肝によって壊れた肝臓の細胞を排除するために放出される「炎症性サイトカイン」という物質が血管を通って全身をめぐり、他の臓器の正常な細胞を攻撃、炎症を引き起こしがん細胞ができやすくしているということです。
同じメカニズムで、脳卒中や心筋梗塞、アルツハイマー病のリスクを高めることも分かってきました。
そこで大事なのは、“隠れ脂肪肝”の原因となる生活習慣を改善することです。中でも、「食べ過ぎ」「飲み過ぎ」「運動不足」を避けることが基本です。

番組では、脂肪肝対策を紹介していました。まずおすすめは、「筋トレ」と「有酸素運動」を組み合わせる運動法です。
例えば、スクワットを10回した後、15分のウォーキング。スクワットをすると肝臓の脂肪をエネルギーに変えるスイッチが入り、その後、ウォーキングをすることでその効果は持続するそうです。
最新の研究でその効果が注目されている食材として「大豆製品」と「コーヒー」も紹介していました。

大豆に含まれるたんぱく質には、肝臓に蓄えられた脂肪の燃焼を促す効果があることが突き止められています。
専門家は1日75グラム程度の大豆製品を取り入れることを勧めています。


隠れ脂肪肝が危ない!また、コーヒーに含まれるカフェインにも脂肪を分解する効果があるそうです。(飲み過ぎには注意)
脂肪肝がやっかいなのは自覚症状がなく治療薬もまだないことです。
唯一できるのは、少しでも早く自らの「隠れ脂肪肝」に気づき、取り返しがつかなくなる前に対策することだというのが番組のメッセージでした。

配信 Willmake143

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