大人の虫歯

2022-11-24

大人の虫歯ほとんどの人が経験のある虫歯(う蝕)とその治療。進行すると歯の根の治療(歯内治療)が必要となります。家庭画報2022年12月号は、大人の虫歯、特に歯内治療について、東京医科歯科大学の興地隆史教授に聞いていました。
虫歯は、その程度によって、.┘淵瓮觴舛里瓦表面の虫歯(C0)、▲┘淵瓮觴舛涼罎卜韻泙訝郢(C1)、象牙質に至る虫歯(C2)、せ髄に達する虫歯(C3)、セを抜かなければならない虫歯(C4)の5段階に分けられています。
虫歯がどこまで進行しているかは問診、視診、器具を用いる触診、X線検査などで調べます。C0やC1のエナメル質の虫歯であれば自覚症状はありません。
C2の象牙質に至る虫歯では冷たいものがしみたり、ときどき痛みを感じたりすることがあります。
歯髄に達したC3では飲食物がしみて痛みが強くなり、何もしていないときにも痛みが出ます(歯髄炎)。
さらに歯髄が破壊され、歯根(根尖)に根尖性歯周炎が生じると歯肉の腫れ、膿、ときには顔の腫れまで伴うことがあります。
こうなると歯髄を取り除く処置や歯髄が入っている根管の中をきれいにする処置(歯内治療)が必要になると書いてありました。

歯内洽療の専門医はこれらの治療を行うとき、ラバーダムと呼ばれる器具を治療する歯の側面に装着し、唾液などに混じった細菌が根管に入らないようにします。
また、手術用顕微鏡も使用します。「歯内治療は準備から終了まで1時間、長いと2時間近くかかり、数回の洽療が必要なこともあります。
また、いったん歯内治療が終わっても、その歯が虫歯になるリスクがあります。

興地先生は、根管の再治療が近年増えていると感じるそうです。

「歯内治療は歯を残すための最後の砦」。歯内治療に至る前に虫歯を予防すること、また早期に見つけて治療を検討することが一番です。

かかりつけの歯科で歯石を取り、オーラルケアがきちんとできているかをチェックしてもらいましょう。


大人の虫歯

配信 Willmake143

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